アスベストは石綿(いしわた・せきめん)とも呼ばれ、日本では、白石綿(クリソタイル)と茶石綿(アモサイト)、青石綿(クロシドライト)が多く用いられています。
アスベスト(石綿)の用途は3000種以上ともいわれるほど多種多様で、日常生活のあらゆるところに使用されており、特にコンクリートとの親和性があり、建材製品での使用は80%以上と言われています。
アスベスト(石綿)の大きさはヒトの髪の毛の直径よりもさらに100分の1と非常に細く小さな繊維状のもので、肉眼では見ることが出来ません。
特に天井や配管、配管のつなぎ目、煙突、屋根などの建材製品としては理想的でしたが、加工中や建物解体などの作業中に作業員や近隣の方々などへの人体への影響は甚大で、15年以上を経てがんとして発症する発がん性物質と言われています。
そのため、吹付材、断熱材、保温材、耐火被覆材に、アスベストの質量が0.1%を超えて含まれる「特定建築材料」が使用されている場合は、大気汚染防止法により事前の届出が必要となります。
これらの法令において、アスベストの飛散防止対策やアスベスト飛散状況の監視、アスベスト廃棄物の適切な処理等が義務付けられています。
また、アスベストを規制する法律である「大気汚染防止法」と「石綿障害予防規則」が2021年度に改正される予定です
レベル3建材も届出が必要になることや、届出対象が床面積80㎡以上、請負金額100万円以上になる等、今まで以上に厳しくなります。



平成26年6⽉1日から改正「石綿障害予防規則」が施⾏され、環境省や厚生労働省など国をあげての取り組みが行われています。